厚生労働省は2026年4月、妊婦へのRSウイルスワクチンを定期接種化する方針を固めました。

RSウイルスは乳児の肺炎や細気管支炎の主な原因で、特に生後数カ月以内の重症化が懸念されます。しかしワクチンは任意接種で約3万円の自己負担があり、昨日の報道のように接種率は11.6%にとどまっていました。しかし今後、公費助成により負担軽減が期待されます。

このワクチンは妊娠後期に接種することで、お母さんの抗体を赤ちゃんに届ける「母子免疫」の仕組みを利用します。そこで、接種時期や期待される効果、注意点について解説します。

ココがポイント
厚労省は、来年4月にも妊婦を対象にしたワクチンの定期接種を始める方針を固めました。
出典:TBS NEWS DIG 2025/11/19(水)

乳児のRSウイルス感染症を予防するため妊婦に打つワクチンの接種率が、11.6%にとどまるとの調査結果を発表
出典:共同通信 2026/1/13(火)

妊娠28〜36週の女性に1回注射することで、胎盤を通じて胎児に抗体が移行。
出典:NEWSjp 2025/11/19(水)

重症 RSV 関連下気道感染症に対する有効性は生後 90 日以内81.8%[99.5%CI: 40.6, 96.3]
出典:国立感染症研究所 2025/10/22(水)

エキスパートの補足・見解
法令の改正・施行は現段階では未完了ですが、妊婦さんへのRSウイルスワクチン定期接種化は、生後間もない赤ちゃんの重症化リスクを劇的に減らす大きな一歩です。このワクチンの最大の特徴は、赤ちゃん本人に打つのではなく、お母さんが妊娠24週から36週(推奨は28週以降)に1回接種することで、胎盤を通じて抗体を移行させる「受動免疫」である点です。臨床試験では、生後90日までの重症呼吸器疾患を約8割防ぐ高い有効性が示されました。

副作用は接種部位の痛みや倦怠感などで、大きな安全性の懸念は報告されていません。ただし、免疫が赤ちゃんに十分伝わるには、接種から出産まで最短でも2週間は必要です。そのため、出産直前の接種では十分な効果が得られない可能性があります。自治体の補助が始まる時期と、ご自身の妊娠週数を照らし合わせ、最適なタイミングを産科の主治医とご相談ください。

また、ワクチンは万能ではありません。流行期の手洗いや、家族の体調管理も併せて行いましょう。もし赤ちゃんの呼吸が苦しそうだったり、おっぱいの飲みが悪かったりする場合は、かかりつけ医にご相談ください。

新しい命を守るための科学的なお守りとして活用してくださいね。

引用元:
2026年4月からの定期接種に期待 妊婦のRSウイルスワクチンで赤ちゃんの重症化を防ぐ(Yahoo!JAPANニュース)