「大きなおなかでも、体への負担が少なく診察を待てるようにしてほしい」。
宮崎大学医学部附属病院は産婦人科に通う妊婦からの声を受け、クラウドファンディングで集めた資金で待合室などをリニューアルしました。

リニューアルされたのは宮崎大学医学部附属病院の産婦人科の外来で、19日、新しくなった設備が報道関係者に公開されました。

この病院では高度な医療を提供するため、「命に直結する」設備に予算を優先的に投じていますが、通院する妊婦などからは「おなかが大きいので長時間待つのが苦しい」などと、環境の改善を求める声が寄せられていました。

このため、去年クラウドファンディングを行って総額720万円余りの寄付を集め、設備を改修したということです。

このうち、待合室のいすは、妊娠中の女性が心地よく座れるよう従来よりも幅が広くなったほか、寄りかかりやすいよう背もたれが高くなった物もあります。

診察室には医師用のモニターに加えて、妊婦がベッドに寝たまま赤ちゃんの様子を確認しやすいよう、モニターが新たにもう1台設置されました。

このほか母親に利用が限られていた授乳室は父親と一緒に入れるよう改修され、おむつ台などを新しくしたほか、リラックスして過ごせるよう照明も明るくなりました。

病院によりますと、合併症があったり、早産の可能性があったりする妊婦が多く通っているため、少しでも快適に過ごせるよう心がけたということです。

また、クラウドファンディングでは、この病院で過去に出産した人たちからも「役立ててほしい」として多くの寄付が寄せられたということです。

夫婦で病院に訪れた妊娠8か月の32才の女性は「いすが変わったことで、おなかが大きくても立ったり座ったりが楽になった。皆さんの思いで、外来の環境が改善されたので、とてもよいと感じている」と話していました。

産婦人科の桂木真司教授は「遠方から来る人や家族で病院に来る人もいて、できるだけ安心してくつろいでもらえるよう改修した。しっかりとした医療を提供していきたい」と話していました。

引用元:
宮崎大医学部附属病院 産婦人科外来をリニューアル(NHK)