母親を模した人体模型で出産の一連の流れを再現できるシミュレーター「SimMom(シムマム)」が静岡市立清水病院(清水区)に静岡県内で初めて導入され、産科救急シミュレーション教育の開始セレモニーと実演が25日行われた。安心して出産できる環境作りに向けて、同病院にとどまらず地域で産科医療にかかわるスタッフや救急隊の研修などでも活用するという。
同病院には清水看護専門学校も併設されているが、少子化などで出産数が減って十分な実習がしづらく、助産師や看護師の経験回数の不足も課題になっている。さらに、出産年齢の高齢化などでハイリスクの出産も増えている。「お産には常に危険が伴う。緊急対応の実践にはシミュレーション教育が大切だ」(上牧務院長)と導入を決めた。
シムマムはノルウェーに本社のある「レールダルメディカル」の製品で、出産時の大量出血や逆子、母親や胎児の心停止などあらゆる状況をプログラミングで再現できる。導入は全国で16例目となる。導入費の約1200万円は、物流会社「鈴与」からの寄付を元に創設された市の補助金を活用した。
実演では、シミュレーターから母親が息む声が流れたり、手首で実際に脈を測れたりすることを確認し、同病院の助産師が赤ちゃんを取り上げ、胎盤を取り出す処置などを関係者に披露した。【丹野恒一】
引用元:
実習しづらい出産の流れ 人体模型でシミュレーション 静岡の病院