野生のニホンザルの餌付けで知られる大分市の高崎山自然動物園で、高崎山史上初の雌のトップとして君臨した「ヤケイ」が雌の赤ちゃんザルを出産した。荒い気性は身を潜め、かいがいしく世話する姿が評判だ。

5月に雄の「ゴロー」にトップの座を明け渡したばかりで、同園職員の江川順子さん(47)は「(妊娠で)しんどい思いをしていたのかもしれない…」と思いやった。

園によると、6月8日午前10時ごろ、ヤケイが園内の餌付け場所に姿を現した際、胴体にしがみつく赤ちゃんザルがいた。雨が強まると軒下に入り、体全体で包み込むように守っていた。その後も園内でヤケイが授乳させる姿などが目撃されている。

ニホンザルは複数の相手と交尾する。園は「赤ちゃんザルの父親は誰か分からない」とするが、これまでにはゴローとの交尾も確認され、8日には一緒にいる姿も目撃された。

ヤケイの家系は祖母に当たる「オレケイ」の頃から高崎山のB群(12日時点で640匹)の中で地位が高い。ヤケイの母ザル「ビケイ」は気性が荒く、自分の母ザルのオレケイを倒し、のし上がった。

しかし2021年3月、ビケイも娘に当たるヤケイと取っ組み合いになり、敗北。母から奪い取った権力の座を娘から奪われた。

江川さんは「ヤケイ一族は親子仲が代々悪い。娘ともめることなく仲良くし続けてほしい」とも話した。(共同)

引用元:
高崎山初の雌ボスザル「ヤケイ」が出産 5月にB群1位を明け渡したゴローとの交尾も確認(日刊スポーツ)