育児の話題をお伝えするコーナーです。
5類感染症に移行するまで、3年半にわたった続いたコロナとの戦い。その間、妊婦に寄り添い、出産を支えた病院がありました。

(県立広島病院・三好博史医師)
「2020年(コロナ感染が)始まった年の3月に県議会で妊婦をどうするのかという質問があって、広島県は県病院で受けますという回答がなされて」

この時から、県立広島病院の新型コロナとの長い戦いが始まりました。

(県立広島病院・三好博史医師)
「まだ最初の頃は時々妊婦さんが感染するという形で出産はなかった。2020年の夏頃から少しずつ(感染した妊婦さんの出産が)出始めました。その頃は海外では死者がたくさん出て埋葬が追い付かないという状況でしたので、怖い病気だというのが正直ありましたし、医師もそうですが周りのスタッフも非常に恐怖感を覚えて」

この時期、新型コロナに感染した妊婦は感染病床に隔離され、院内の移動も制限されていました。
手術室は感染を広げないため気圧をコントロールする陰圧室に改装。
初めての事態に、医療現場は緊張感に包まれます。

(県立広島病院・三好博史医師)
「その当時はまだ分からなかった。どれくらいの感染力があるかとか、どこまで(感染対策を)やっていいのか分からなかった」

新型コロナの感染が始まった当初、分娩は帝王切開で行われていました。

(県立広島病院・三好博史医師)
「どうしてもいきむと声が出たりしますので、呼吸も荒くなるので感染が広がるのではないかということもありました。手術(帝王切開)だと声を上げたりということがないので」

初めての事態にスタッフの緊張がピークを迎えたのはこの頃でした。

(県立広島病院・三好博史医師)
「デルタ株のくらいまでは、あのくらいまでは本当に怖かった。気を付けたというか気を付けるにも限度がありますから、患者さんに接しないわけにはいかないので」

しかし、感染者が急増した第4波、第5波の頃には感染した妊婦の分娩が急増。帝王切開だけでは間に合わなくなりました。

(県立広島病院・三好博史医師)
「経腟分娩を県病院も取り入れて、去年から今年にかけて半分以上が経腟分娩です」

この頃から、コロナ禍の出産に対する対応が変わっていきます。

(県立広島病院・三好博史医師)
「すごく心配したお産もあったのですが、それでもお産自体は普通ですので帝王切開でも同じでしたので、それで我々が学んで、ここまで無理して注意する必要はないのではないかという所は少しずつ省いていきながら、結局は経験と患者さんが教えてくれた」

5月8日、5類感染症に移行した新型コロナ感染症。
県立広島病院のコロナ禍との戦いは患者の協力と医療現場の経験を培った3年間でもありました。

引用元:
「コロナ禍の出産」を支えた病院 妊婦に寄り添う医療現場 感染対策しながら帝王切開から経腟分娩へ 広島(広島ニュースTSS)