兵庫県養父市の公立八鹿病院は、産婦人科医の減員に伴い、11月末で 分娩ぶんべん の受け入れを休止する。医師が確保できるめどはなく、但馬地域で出産ができる医療機関は公立豊岡病院の「但馬こうのとり周産期医療センター」(豊岡市)に限られることになる。(小坂渉、熊谷暢聡)
11月末で分娩を休止する公立八鹿病院(兵庫県養父市で)
八鹿病院の産婦人科では、常勤医2人のうち、1人が6月末に退職。70歳代の非常勤医2人を含めた3人の態勢で分娩に対応してきたが、緊急時に備えた夜間の待機もあり、人手不足が深刻化していた。
県などにも協力を求めて後任を探してきたが、全国的に産婦人科医が不足する中、確保の見通しが立たず、出産の受け入れ休止を決めた。産婦人科の診療や妊婦健診、産後ケアなどは継続する。
同病院では、養父市と朝来市北部を中心に受け入れており、昨年度の分娩件数は156件。産婦人科医不足に対応するため、2008年に助産師が出産をサポートする「院内助産制度」も導入している。
12月以降に出産予定の妊婦については、但馬こうのとり周産期医療センターを紹介するが、朝来市北部ではセンターまで約40キロ、車で1時間近くかかる地域も生じる。
八鹿病院の後藤葉一院長は「南但馬地域で出産できる医療機関がなくなり、不便をかけることになる。再開を目指し、引き続き医師の確保に努めたい」と話している。
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県医務課によると、但馬地域の10万人あたりの産婦人科医は7人(2020年時点)で、全県の9・2人を下回っている。全国的な産婦人科医不足の中、但馬地域では2012年度以降、出産の扱いを公立豊岡病院と公立八鹿病院に集約し、産科医療を維持してきた。
12月以降、受け皿となる但馬こうのとり周産期医療センターでは昨年度690件の出産を扱った。少子化などの影響で分娩件数は減少しており、「八鹿病院の件数が加わっても対応は可能」としている。
引用元:
兵庫・公立八鹿病院、産婦人科医の減員で12月以降の分娩休止…但馬で対応1病院のみに(讀賣新聞)