日本助産師会は10月、不妊症や不育症の患者に寄り添うピアサポーターを養成する研修を始める。インターネット配信の講座は無料で、受講者を募集している。正しい知識を多くの人々に身に付けてもらい、孤立しがちな患者を社会全体で支えたい考え。

 研修は(1)医学的知識と治療の流れ(2)支援の制度や施策(3)患者の悩み(4)里親・養子縁組制度(5)ピアサポートとは(6)不妊相談やグリーフケアを想定したロールプレーイング−の6テーマ、計415分。
 不妊治療の経験者のほか、身近に悩んでいる人がいるなどピアサポートに興味ある人であれば誰でも受講できる。医師や大学教授が講師を務める(1)〜(5)の動画を視聴後、来年1月にオンラインの(6)に臨む。3月以降、修了証が発行される。
 不妊治療は技術は進歩しているが、治療に伴う身体的や心理的、社会的な負担が大きく、多角的な支援が求められる。流産や早産を繰り返す不育症はグリーフケアが不可欠。流産は妊娠した女性の10〜20%に起こるとされる。
 日本産科婦人科学会の調査では、2019年に生まれた子どもの約14人に1人が不妊治療の体外受精で誕生した。政府は来年4月から、体外受精などに公的医療保険適用の方針を示す。
 養成研修は厚生労働省の委託事業。受講希望者は日本助産師会のホームページから申し込む。連絡先は同会03(3866)3054。

引用元:
不妊・不育症の患者支えよう 助産師会、ピアサポーター養成へ(河北新報)