新型コロナウイルスの感染拡大で少子化が急激に進み、今年は出生数が70万人を割るともいわれています。アメリカでは自宅出産が急増しており、日本でもその傾向が高まっています。
都内在住の森下れい子さん(37歳・仮名)も、「せっかく不妊治療を進めていたから、諦めたくない。助産師さんに頼んで自宅で産む」と言います。
もともと「新しい命の大切さを家族に感じて欲しい」と、初産でない場合は特に自分の家で産むことを選択する妊婦も多く存在しています。
それに、地方や島などでは産婦人科病院がない地域もあり、助産師の活躍が重要な役割を果たしています。
出産前には栄養面などの健康管理についてアドバイスし、出産後は母乳指導や育児方法などの指導もしてくれます。私の場合も、自宅に母乳のアドバイスに訪問指導に来てくれたのは助産師さんでしたが、今はコロナ禍でオンラインでのサポートをしています。
助産師は国家資格であり、看護師の資格も保有している必要があるのですが、ここ数年、少しずつ増加し、現在は、全国に4万人近く存在しています。多くの助産師は病院に勤務しているのが実態で、自宅出産に対応するためには数人の助産師が必要で、人手不足の地域が多いのです。
私も、数人の助産師が常時滞在している診療所などを見学に行ったことがあります。緊急時に対応してくれる病院もすぐ近くにあり、連携できるような対策もとられていました。助産師は、正常な妊産婦へのお産の介助ができますが、「助産師が異常を発見した時には、医師の診療を受けること」(保健師助産師看護師法第38条)と規定されています。
前出のれい子さんは、「母も助産師たちのおかげで、自宅で私の妹を産んでいます。それを見ていたのである程度は慣れています。病院とも連携しながら助産師の力も借りたい」と話します。
助産師の需要は高まっています。少子化が進むと学校や塾の統合、将来の労働人口数も減少し、空き家も増えて消費も減少する懸念も……。日本経済のためにも出生数を下げない取り組みが必要でしょう。
引用元:
コロナ禍で自宅出産を選択する人が増加中 助産師が重要に(日刊ゲンダイDIGITAL)