日本産科婦人科学会が新型コロナウイルスへの対応を尋ねたアンケートで、PCR検査を受けた妊婦が陽性だった場合、分娩(ぶんべん)を取り扱う66.2%の施設が、症状がなくても、感染症に対応できる治療体制が整った医療施設に搬送すると回答した。施設の判断で帝王切開手術にするとしたのは22.4%だった。国は妊婦のPCR検査に補助制度を設けたが、陽性だった場合は転院や分娩方法の変更といった負担を伴う可能性について、事前に理解を得ることが求められる。

 アンケートは会員の産婦人科医を対象に、5月15日までの状況についてインターネットで実施し、2446人が回答した(回答率14%)。医療施設は1160カ所で、うち分娩施設は766カ所だった。

 医療施設全体のうち、症状や濃厚接触の疑いがない妊婦・患者へのPCR検査は、82.9%が「行っていない」と回答した。分娩予定の妊婦全員に実施しているのは6.6%にとどまった。また、PCR検査で陽性となり症状もある妊婦は、分娩施設の79.6%が他施設に搬送し、16.9%が帝王切開手術にすると回答した。

 厚生労働省は2020年度第2次補正予算に、妊婦が希望する場合のPCR検査費用の補助金を計上した。検査の実施件数が増えると見込まれるが、日産婦の木村正理事長は「陽性時の対応を妊婦へ丁寧に説明する必要がある」と話している。

引用元:
コロナ陽性の妊婦 出産施設の66%が「無症状でも転院」 日産婦調査(毎日新聞)