今、粉ミルクが注目を集めているのをご存じでしょうか。9月2日発売の『健康』10月号では「大人のための粉ミルク」を大特集。粉ミルクは赤ちゃんが飲むだけではなく、大人でも愛用する人が、実は増えているのです。栄養価に優れ安全性も高い粉ミルクは、大人にこそ取り入れてほしい魅力的な食品です。

 粉ミルクをすすめる薬学博士の久郷晴彦先生は、50年近く前から「粉ミルク健康法」を提唱してきました。そもそも粉ミルクに注目したのは、腸の研究がきっかけです。腸は非常に重要な臓器で、腸の健康状態は全身に大きな影響を与えます。

 腸内環境が整えば、食べ物の消化・吸収がよくなったり便通が改善したりするだけでなく、免疫力の向上や生活習慣病の予防にもつながります。

 そこで、腸に優しく、腸を健康にしてくれる食材はないかと研究した結果、粉ミルクに行きついたのです。粉ミルクには乳糖が豊富です。乳糖は腸内の善玉菌のエサとなるため、粉ミルクを飲むことで善玉菌が増え、腸内環境を改善してくれます。

 また、栄養バランスに優れていることも粉ミルクの大きな利点です。生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ固形物を食べることができません。ミルクのみが栄養源です。そのため、乳児用の粉ミルクには赤ちゃんの発育や成長に必要な成分が、バランスよく含まれています。タンパク質などの必須栄養素はもちろん、不足しがちなビタミンやミネラルなども配合された、高栄養食品なのです。

 ちなみに、赤ちゃん用のミルクは法律で「乳児用調製粉乳たる表示の許可基準」が定められており、どのメーカーの製品であっても、所定の基本成分を満たしているのもポイントです。

 粉ミルクは乳製品ですから、もちろんカルシウムも豊富です。年齢を重ねれば重ねるほど、骨粗鬆(こつそしょう)症のリスクが高まります。骨を強くするのに欠かせないカルシウムを効率的にとることができるという点でも、粉ミルクは大人に役立つ食品といえます。

 粉ミルクは赤ちゃんに飲ませるときと同じく、湯に溶いて飲みます。まずは、1日に1杯から試してみましょう。粉ミルク10〜30グラムに、100〜200ミリリットルのお湯を注いでよくかき混ぜます。粉ミルクとお湯の量に幅があるのは、好みや体調に合わせた濃度にすることが望ましいからです。

 粉ミルクは赤ちゃん用が基本ですが、最近では各メーカーが大人向け商品を販売するようになりました。ビフィズス菌やコラーゲンなど、大人が求める栄養成分をプラスしたものです。

 乳児用の粉ミルクを飲んでいる大人が意外と多く、「栄養補給に粉ミルクを活用している」「大人向けの粉ミルクが欲しい」という声が多数あったことが商品開発のきっかけだそうです。さまざまな症状が気になる中高年こそ、粉ミルクを飲んで健やかな体を手に入れましょう。(『健康』編集長 嶋崇)

引用元:
中高年にこそ「粉ミルク」を! 腸内善玉菌ふやし、栄養バランスよく、骨も丈夫に(zakzak)