月や火星への有人探査ミッションが計画されているが、人類が宇宙に本格的に進出したときに間違いなく課題となるのは妊娠・出産である。宇宙空間で人類は生殖できるのか? それを証明するミッションをオランダの企業が計画中だという。英「Daily Mail」(今月25日付)ほか、多数メディアが報じている。
【その他の画像はコチラ→https://tocana.jp/2018/10/post_18577_entry.html】
妊婦を地上から宇宙ステーションまで搬送し、そこで出産させる――そんなミッションを計画中だというのはオランダに本拠地を置く「Space Life Origin」社である。背景には人類が地球外でも生殖できることを証明し、宇宙植民地化を推し進めたいとの意図があるようで、同社のウェブサイト上には「赤ちゃんには小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩」との一文が見られる。
同社の計画は大きく三段階に分かれており、宇宙での出産はその最終段階でのミッションとなる。2020年に計画されている第一段階のミッション・アークでは、アーク(箱舟)の名の通り、男女の生殖細胞を人工衛星に入れて打ち上げるという。生殖細胞は入念に梱包され、放射線などの脅威から守るカプセルに入れられ、地球の上空480kmを数十年間周回することとなる。同社によると、この人工衛星は地球上に何らかの危機が訪れ、最悪の状況が起きた場合でも、人類の“生命の種”となる細胞を宇宙空間で安全に保管するものであるという。
第二段階のミッション・ロータスは宇宙空間で人間の初期胚を培養するというものだ。地上で採取した精子と卵子は宇宙に送られ、そこで受精を行い、胚を培養するのだ。ただし、妊娠・出産は地上で行われる。胚は数日で地上に戻され、母体に移植されるのである。このミッションは2021年を予定している。
そして2024年に予定されている第三段階ミッション・クレードルでは、ついに人類初となる宇宙空間での出産が計画されている。宇宙で出産する候補者は2022年から募集・選考されるといい、条件は二度の完璧な出産経験となり、費用は何と500万ドル(約5億6千万円)! シミュレーターなどの訓練も受けなければならないが、出産以外に任務は課されないという。
出産が近づいたら、妊婦はメディカルチェックを受けた後にロケットに乗り込む。ロケットは加速度の影響を受けにくくするため、特別に低い放射線を描く軌道で打ち上げられ、宇宙ステーションへと向かう。そして特別な訓練を受けた医療チームの下、36時間以内に出産するのである。
人類が宇宙に進出すれば、当然生殖の問題を無視できないが、現時点では無重力や低重力といった環境で生殖が可能か、生まれた子にどのような影響があるのかなど不明な点が多い。Space Life Origin社はミッションを通し、宇宙でも子どもを作るための適切な方法を見つけたいとしている。
当然ながら、今回の発表された計画にもすでに批判は起きており、妊婦をロケットで打ち上げる危険性や出産そのもののリスク、生まれた子どものケアについてなど様々な問題点が指摘されている。人類史上初の宇宙出産は果たして実現するのか、そして成功するのか? ミッションの行方に注目が集まっている。
(編集部)
※イメージ画像は、「Getty Images」より
引用元:
【速報】世界初の「地球外ベイビー」が6年以内に誕生へ! 出産希望者の募集もうすぐ、費用は●億円…エイリアン爆誕!(ニコニコニュース)