乳がんと診断されて昨年に手術を受けながら、今ではステージに復帰できるほどまで回復した歌手の麻倉未稀さん(藤沢市)が、体験を踏まえて多くの人に検診の大切さを伝えるため、「ピンクリボンふじさわ実行委員会」(事務局・藤沢市保健医療財団)を結成し、委員長に就任した。9月の市民まつりでコンサートを開いたり、パレードに参加したりしながら啓発活動を続けていくという。
「ピンクリボン運動」は、乳がんで亡くなった患者の家族が、悲劇が繰り返されないようにという願いを込めてリボンを作ったことで始まった米国発祥の取り組みだ。乳がんに関する正しい知識を多くの人に知ってもらい、早期発見につなげるための啓発イベントなどを各国で展開している。
麻倉さん自身も10年ほど乳がん検診を受けていなかったが、テレビの医療番組で偶然受診した検査によってがんが見つかり、昨年6月に手術を受けたという。そのとき、主治医からは藤沢市内の乳がん検診受診率が低いことを聞かされた。
市によると、2016年度に検診を受けた40歳以上の女性は24・7%にとどまり、県平均(31・1%)や国平均(29・7%)を大きく下回っている。市では、働きながら子育てする多忙な女性が増えていることなどが背景にあるとみている。
これを憂えた麻倉さんは、藤沢にゆかりのある著名人らでつくる「ふじさわファンクラブ」の応援メンバーとして活動する縁もあり、啓発活動を行いたいと市へ相談を持ちかけた。同じ応援メンバーで、人気ロックバンド「プリンセス プリンセス」元メンバーの富田京子さんにも声をかけたところ、快諾を得た。
実行委には富田さんが副委員長として加わり、市医師会や藤沢商工会議所、市なども名を連ねた。麻倉さんは「夫や子どもたちにも乳がんのことを知ってもらい、女性に検診を勧めてもらおう」と意気込む。
9月29、30両日の市民まつりでは「LOVE ONE’S FOR 〜受けてみよう乳がん検診〜」をテーマに掲げて特製のTシャツを作って盛り上げるほか、タレントで、ふじさわ観光親善大使も務めるつるの剛士さんにも協力を依頼。富田さんらも交えたコンサートも予定している。
市民会館前では、乳がんを見つけるマンモグラフィー検診車を展示して相談コーナーも設けるほか、講演会やシンポジウムの開催などを企画している。
麻倉さんは「乳がんは早く見つかれば、亡くなる確率は非常に低く、怖くないことを知ってほしい」と話す。今後もNPO法人をつくるなどして乳がん以外のがんの啓発も手がけていくつもりだ
引用元:
乳がん検診大切さ知って…麻倉未稀さんら実行委結成(読売新聞)