“イクメン”や“ワーママ”という言葉はよく聞きますが、”イクママ”、”ワーパパ”という言葉は聞きません。
それと同じように、実際には、“ママっ子”の方が断然多いのに、言葉としては”パパっ子”の方をよく耳にします。
では、“パパっ子”とはどういう状態を指すのでしょうか?
この記事では、パパの存在が大きくなる2歳前後の時期の父親のあり方について、子育て心理学の考えから見ていきます。
佐藤めぐみ
2歳になると、パパとの絆が出来上がっている?
まず最初に、イギリスの心理学者・ボウルビィ博士が提唱した有名な「アタッチメント理論」をご紹介します。
子どもが、社会的にも、精神的にも正常に発達するためには、少なくとも一人の養育者と親密な関係を維持しなければならない。
それが損なわれる場合、子どもは社会的、心理学的な問題を抱えるようになる。
「アタッチメント」とは、人と人との“精神的な絆”のことを指します。
子どもなら、母親が最初のアタッチメント相手であり、2番目が父親というパターンが一般的です。
0歳後半で見られる人見知りの時期まではママだけにアタッチメントの子が多いのですが、その時期を抜けると、パパにアタッチメントする子が一気に増えます。
よって、2歳くらいの子の標準的なパパとの関係は、“アタッチメント(精神的な絆)がすでに確立されている状態”です。
パパっ子は「パパのアタッチメント」が高い証拠
出典:https://itmama.jp/
ただ、これはあくまで“きちんと子育てに関わったこと”で芽生えるもので、親だから自動的にアタッチメントが形成されるわけではありません。
子どもが愛情に貪欲なのはご存じのとおり、遊んでくれるパパならベッタリ大好きになりますが、休日も自分中心で過ごしているパパでは、育まれるはずのアタッチメントも大きくなりません。
急速にパパとのアタッチメントが成長しうるこの時期は、その強弱に差がつきやすい時期とも言えます。
今、「うちの子はパパっ子だな〜」と感じられるのであれば、それだけパパが真摯にお子さんと向き合って、順調にアタッチメントを育んできた証拠とも言え、素晴らしいことです。
より良い「パパっ子関係」をキープするために
より良いパパっ子関係をキープするには、アタッチメントをいかに深くしていくかがポイントになってきます。
週末などの限られた時間しか子どもと一緒に過ごせないパパが、効果的に子どもとのアタッチメントを育むには、何を置いても、“一緒に遊ぶこと”がポイントです。
遊びを介したアタッチメント・プレイ(※1)という「絆促進法」もあるほど、遊びの効果は侮れないのです。
さらには、ただ遊ぶだけではなく、その質にこだわることも非常に大事なポイントです。
最近ノルウェーで行われた“パパの育児に関する研究”では、パパと子がお互い積極的に関わっていくことで、子どもにポジティブな影響を与えることが分かりました。
悪い例は、パパがあれこれ指図したり、自分がやりたいことを押しつけたりと主導権を握ってしまうパターン。
時間的には長く遊んでいるにもかかわらず、子どもには良い影響を伝えられないのだとか。
大事なのは、子どもの意図を汲んで遊んであげる力なのだそう。
わが子がやりたいことを察してあげながら、子ども主体に遊びを進めてあげるのが、パパっ子にするための大事なポイントになります。
いかがでしたか?
一緒にいる時間が限られているパパだからこそ、質の高い時間を追求していきたいもの。
まだおしゃべりが活発でない年頃のお子さんだからこそ、聞こうとする力、察しようとする力が求められるのですね。
引用元:
【2歳】パパとの絆が重要?「パパっ子」になりやすい育て方(It Mama)