先日、米国の人気女性歌手ジャネット・ジャクソンさんが50歳で第1子を妊娠していることを公表しました。
晩婚化が進む現代では、高齢出産が増えてきていますが、妊娠・出産できる確率は、加齢とともに低くなるのは周知の事実です。40代、50代で出産したというニュースもあるなか、実際の確率などを調べてみました。
卵子の質が低下し妊娠しにくくなる
妊娠出産に適している、体の年齢は20歳。35歳以上で出産することを高齢出産といい、年齢を重ねることによって妊娠しにくくなることは高齢不妊といわれています。

その主な原因は卵子の質の低下。男性の精子は体内で産生されますが、女性の卵子は生まれる前に作られ、その後新しく補充されることはありません。

卵子の元になる卵母細胞は、女の子の赤ちゃんがまだお母さんの体内にいる胎生5ヶ月頃に最も多く、約700万個作られます。その後、その数は減っていき生まれる時には、約200万個に。初潮を迎えて、排卵が起こり始める思春期頃には、30万個になります。そのうち、排卵する卵子の数は400〜500個(1%以下)です。卵母細胞の数は、生まれた段階で決まっており、その後に増加することはありません。特に、37歳を過ぎると減少率が加速しはじめ、卵母細胞の数が約1,000個以下になると閉経します。

また、婦人科系の病気は30〜40代にかけて発症率が増加します。子宮筋腫や子宮内膜症などがあると、妊娠しにくくなります。病気がある場合、まず妊娠よりも病気の治療を優先します。病気によっては同時に行う場合もありますが。不妊治療は、その後になるケースが多いです。

そして、年齢を重ねると細胞も衰えることから、受精しても受精卵の染色体異常で育たなかったり、子宮内膜に着床しないという場合も多くなります。妊娠しても流産を繰り返す「不育症」は、25〜29歳までで14.4%なのに対し、30〜34歳で33.8%、35〜39歳で36.5%となり、30歳以上で急激に増加。また、流産率は25〜29歳で11.9%、30〜34歳で15.0%なのに対し、35〜39歳で24.6%、40〜44歳で51.0%、45歳以上になると93.4%にもなります。
35歳で妊娠率は急激に低下
排卵日前後で性交を行った場合、1回の生理周期で自然妊娠できる確率は、25歳で25〜30%、30歳でも同様に25〜30%。それが、35歳で18%に下がり、40歳になると5%、45歳になると1%になってしまいます。平均寿命が延びていても、この妊娠・出産できる期間にかわりはないのです。

また、体外受精でも同じで30歳前半40%、35歳で36%、40歳で25%、45歳で7%。35歳頃から妊娠率は急速に低下し始めます。

「不妊専門クリニックに行く目安は37歳、42歳で不妊治療をしても妊娠する確率は一般的に1割弱」という産婦人科医も。個人差はあるものの、50代で妊娠というのは医学的にも非常に珍しいケースで、万が一妊娠しても流産する可能性が非常に高いのです。

引用元:
J・ジャクソンが50歳で妊娠! 40・50代の高齢不妊で妊娠できる確率は?(ニフティニュース)