千歳市は2016年度から、不妊に悩む夫婦に人工授精に関する治療費の一部を助成する「一般不妊治療費助成事業」を始めた。昨年開始した「特定不妊治療費助成事業」(体外授精及び顕微授精に係る治療)に加え、助成の幅を拡充した。母子保健課は「妊娠を希望して治療に臨んでいる夫婦を、経済面で少しでも支えていきたい」と周知に力を入れている。

 市は「子育てするなら、千歳市」をキャッチフレーズに妊娠、出産から子育てまで切れ目のない支援を推進。該当世代が幸せを実感できる「子育てのまち」を目指し、さまざまな施策をしている。

 施策の一つとして15年度にスタートしたのが「特定不妊治療費助成事業」。一般的に1回30万円程度掛かるとされる特定不妊治療に、道による1回15万円の助成に上乗せする形で、市が上限5万円を助成している。

 事業開始当初、市は助成の申請件数を90件と試算。しかし、予想を上回る延べ114件の申請があり、多くの市民が不妊治療に臨んでいる現状が明らかになった。不妊治療に臨む夫婦の経済的負担の軽減を―と今年度から、体外授精に加え、人工授精にまで助成の適用範囲を拡大した。

 一般的に人工授精治療の治療費は1万円前後とされる。市内で13年前から不妊治療をしている婦人科によると、同院の治療費は1回1万800円。治療は単発ではなく、繰り返し行っていく患者が多く、助成は経済的に大きな支えとなっている。

 市は「広報ちとせ」や公式ホームページで対象者や助成期間など事業の内容を掲載しているほか、市内の産科・婦人科内にパンフレットを置き、周知している。事業開始直後から、5〜10件の問い合わせや相談があり、問い合わせ件数は増加傾向。今月1日時点で、既に申請が2件あった。母子保健課は「市として妊娠、出産から子育てまで、市民に寄り添った支援をしていきたい」と話している


引用元:
千歳市、不妊治療助成を拡充 人工授精にも適用(苫小牧民報社)