1. 切迫早産とは?
2. 切迫早産の原因とは?
3. 切迫早産の原因、子宮頸管の炎症と細菌感染
4. 切迫早産の治療法を解説
切迫早産は、早産(妊娠36週6日以前にお産になること)になりそうなことを指します。その原因は、どんなことが言われているのでしょうか?切迫早産とその原因となる主に細菌感染を解説します。
◆切迫早産とは?症状
切迫早産とは、早産になりそうなことを言います。妊娠36週6日以前にお産になることが早産ですが、切迫早産はその一歩手前の状態です。出産のタイミングがこれより早くなってしまうと、臓器が未熟であったり、感染に弱かったり、体温調節や乾燥に耐えられなかったりするため、正期産(妊娠37週0日から妊娠41週6日の出産)に近くなるまでは、しっかりと環境を整える必要があります。病院によっては早産の赤ちゃんを管理できない場合があり、患者さんを適切な施設へ紹介する必要がありますので、お産になってしまう前にそれを予測することが重要になってきます。代表的な症状は、お腹の張り、性器出血、子宮の入り口が開きかける、といったものがあります。
◆切迫早産の原因、子宮の炎症を起こす細菌感染
原因は様々ですが、多くの場合はっきりとはわかりません。しかし、以下の妊婦さんは切迫早産になるリスクが少し高いと言われています。
•早産の経験がある
•双胎妊娠(2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠すること)
•子宮頸管に炎症がある(細菌感染などによる)
•子宮頸管が短い
など
子宮頸管は、子宮の入り口のことです。子宮頸管が短くなっていることを経膣超音波で確認したときに、切迫早産の診断になります。この中でも、次に子宮頸管の炎症について解説します。
◆切迫早産の原因、子宮頸管の炎症と細菌感染
子宮頸管の炎症について説明する前に、「子宮」について説明します。
妊娠中の子宮はトックリのような形をしており、その首に当たる部分が子宮頚管です。トックリの本体の丸い部分は子宮体部といって、この中で赤ちゃんが育ちます。トックリは陶器なので形状の変化はありませんが、ここは形の変わるトックリと想像してください。トックリの中には水風船がパンパンに入っており、その風船の中に赤ちゃんがいます。この水風船が敗れると破水になります。トックリの口の部分は子宮の入り口で、腟に続いています。実際にはトックリの口に当たる子宮口はお産が始まるまではしっかりと閉じて、細菌も入り込めないようになっています。
膣の中は常在菌が守ってくれていますが、常在菌が少なくなり、他の細菌が入り込んでくると子宮の入り口で炎症が起き、それによって子宮頚管が柔らかく、広がりやすくなります。要するにトックリの口が開いてくるわけです。これが、切迫早産の原因のひとつである子宮頸管の炎症の仕組みです。
また他にも、子宮頸管が短いと赤ちゃんと膣までの距離が短くなるので細菌は侵入しやすくなり、破水につながってしまうこともあると言われています。
◆ 切迫早産の治療法を解説
治療の目的は、子宮口が開かないようにすることです。以下の治療法があります。
•子宮の入り口を攻撃するような細菌が膣の中にいればそれを抗生剤で治療したり洗浄する
•子宮の収縮を抑えるために収縮抑制剤を使用する
など
もともと子宮口がすごく柔らかく、ちょっとしたことで開いてきてしまう妊婦さんを頸管無力症と言います。予め切迫早産になることが予想できる妊婦さんは、まだ十分子宮の入り口の長さが確保出来ている間に子宮頚管縫縮術を行うこともあります。この手術は、トックリの口の部分を巾着袋のようにキュッと縛ってしまう方法です。この方法を行うためには、いくつかの条件が必要なので主治医と十分に相談してください。
治療を行っても必ずしも早産を防げる訳ではありません。早産の赤ちゃんに対応できるような病院に移動することも、赤ちゃんとお母さんのために必要になります。
引用元:
切迫早産とは?原因となる細菌感染を解説(MEDLEY)