◆子育て世代の移住促進

 首都圏などからの移住先として県内で最も人気の高い北杜市は、来年4月、公立の「認定こども園」を開園する。県によると、公立の認定こども園はまだ数が少なく、上野原市に次いで県内の自治体で2番目となる。北杜市は関連する補正予算案を開会中の12月定例市議会に提出。子育て環境を整備することで、子育て世代の移住も促進したい考えだ。

 市子育て支援課によると、認定こども園は3か所を予定。須玉保育園(同市須玉町大蔵、11月1日時点の園児146人)、白州保育園(同市白州町白須、72人)、長坂保育園小泉分園(同市長坂町白井沢、39人)を転換し、それぞれ約30人の増加を見込んでいる。
 認定こども園の開園に向けては、市は2013年度、市内の小学6年生以下の子どもがいる約3000世帯を対象にアンケート調査を実施。1200世帯から回答を得たところ、親の就労状況に関係なく、利用できる認定こども園や、幼稚園の利用を希望する回答が多かった。

 同課によると、現在市内には公立保育園が15か所(1か所は休園中)、私立保育園が3か所あるものの、幼稚園はないという。

 保育園から認定こども園への転換費用は既存の設備の利用で抑えられるとし、3か所合わせて計約520万円になる見込み。主に子どもの遊び場となる芝生広場の整備費や、机、椅子などの備品購入費に充てるという。建物の増築は行わない。

 同市は、八ヶ岳南麓に位置し、自然が豊かなことから、移住先として人気が高い。認定NPO法人・ふるさと回帰支援センター(東京都)が14年に行った移住希望先の調査で山梨県が全国トップとなったが、中でも同市への移住は、13〜14年度に県内への移住を決めた251人のうち、92人を占めるなど、県内で最も人気のある移住先となっている。さらに市の移住者相談会には年々、子育て世代の参加が増えてきているといい、認定こども園の設置で、さらにアピールしたい考えだ。

 県内では今年4月、上野原市の巌こども園が開園。同市によると、利用者からは「仕事を辞めても、幼稚園探しをせずに済んだ」などの声があり、評判は上々という。

 北杜市では「移住希望者に、子育て支援に力を入れている自治体であることをPRし、子育て世代を呼び込みたい」としている。

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 認定こども園 幼稚園と保育所を一体化した施設。2006年、両方の機能を併せ持った新施設を整備するための法律が施行された。親が働いているかどうかに関係なく利用でき、需要は高いとされ、今年4月時点で全国に2836か所ある。


引用元:
北杜市が認定こども園…来年4月3か所開園 山梨 (読売新聞)