信州大(本部・松本市)は1日、県内の産婦人科医不足を解消し周産期医療を充実する目的で、信大病院の研修医への資金援助などを盛り込んだ「信州周産期医育成プロジェクト」を計画していると明らかにした。山沢清人学長ら6人は同日、県庁を訪れ、阿部守一知事に計画を説明し、財政面での支援を要望した。知事は「前向きに検討したい」と述べた。
信大によると、県内の多くの産婦人科で医師が不足しており、重点的に医師を配置する信大病院など9カ所の「連携強化病院」でも退職者や休職者が相次いでいる。命を預かる業務内容の精神的、肉体的厳しさなどが背景にあるという。信大病院も、医師不足を補うため、助産師が分娩(ぶんべん)や産後のケアに当たる「院内助産」の実現に向け、助産師確保を急いでいる。
プロジェクトは研修医を含めて、信大病院で周産期医療に関わる医師を増やす狙い。信大病院の産科、小児科研修プログラムに所属する研修医が対象の研修資金貸与を、所属者以外でも6カ月以上の周産期医療の研修を受ける研修医に拡大する。研修医を終えた周産期医療専攻の若手医師にも研修資金を提供する。医学生と専門医との交流機会を増やし、県民への理解を深める講演会も開く。
山沢学長は「県や大学が個々で解決できる問題ではなく、連携して取り組めれば」と強調。知事は人口減少対策を盛る県版総合戦略で出産環境の向上に重点を置くことを説明し、同プロジェクトへの財政支援以外でも「必要な措置を至急検討したい」とした。
引用元:
信大が周産期医育成計画 県に財政支援を要望 (信濃毎日新聞 )