妊娠を希望しているのに、なかなか授からないと「もしかして不妊症?」と心配になりますよね。
「医療機関で診てもらったほうがいいのかしら」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際にどこの病院に行ったらいいのか、診察ではどんなことをするのかなどよく分からず、一歩踏み出せない状態という方は多いと思います。
そこで今日は、「もしかして不妊かも?」と思ったときに知っておきたい基礎知識についてお伝えします。

■どれぐらい妊娠しなければ不妊症なの?
“不妊”とは、どういう状態を指すのでしょうか。
日本産婦人科学会のホームページには、

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないもの

と書かれています。
“一定期間”とはどのぐらいを指すのかについてですが、日本では今まで“2年”とされていました。
しかし、世界保健機構(WHO)は“1年”としており、日本産婦人科学会も世界の基準に合わせて“1年”にする方針を、今年6月に発表しました。

■不妊治療はどんな病院で受けられるの?
不妊治療を行うのは産婦人科医ですが、“産婦人科”のある病院やクリニックであればいいかというと、そうではありません。
不妊治療は専門性がとても高い分野です。同じ産婦人科でも、不妊治療を専門的に行っていない病院やクリニックでは適切な治療を受けられない可能性があります。
そのため、出産や婦人科検診を得意としているような病院やクリニックではなく、“不妊治療”を専門としている病院やクリニックを選ぶほうが良いでしょう。
不妊治療を専門としている病院やクリニックでもいろいろ特色があり、漢方薬を使っての治療を得意としていたり、体外受精や顕微授精などの高度不妊治療を得意としているところもあります。
カウンセリングなど患者の不安をサポートしてくれるシステムを導入しているところもあります。
まずは事前にホームページなどで調べて、自分に合うクリニックを探してみることが良いでしょう。

■病院ではどんな検査をするの?
不妊治療では、本格的な治療に入る前に、男女ともさまざまな検査を行い、卵子や卵巣、子宮、精子の状態を調べます。
医療機関によって行う検査は若干違いますが、主なものは以下のとおりです。
【女性の場合】
問診(月経周期や妊娠・出産経験、既往歴など)内診、超音波検査、血液検査、ホルモン検査、子宮卵管造影検査など
【男性の場合】
問診(性生活や既往歴、勃起や射精の状況)、精液検査、血液検査
検査にかかる費用は、施設によりますが、大体 1万円前後が相場のようです。

■不妊治療にかかる費用
不妊治療は大きく2つに分かれます。“一般不妊治療”と“高度不妊治療”です。
一般不妊治療は、タイミング法(超音波検査などで排卵日を特定し、それに合わせて夫婦生活を持つこと)や人工授精を指します。
タイミング法を行う場合、排卵しにくい人の場合は、排卵誘発剤などを使って排卵させることもあります。タイミング法にかかる費用は、数千円〜数万円。人工授精は1万5千円〜3万円前後が相場です。
高度不妊治療は、“体外受精”と“顕微授精”のことを指します。これらの治療は1回当たり20万円〜60万円で、病院によってかなり金額に差があります。とても高額な高度不妊治療ですが、助成金制度があります。1年度あたり1回15万円、2回までとし、通算5年支給されます。
ただ、誰もが助成金を受けられるわけではありません。
“高度不妊治療以外の治療法によっては妊娠の見込みがないか又は極めて少ないと医師に診断された夫婦”、“夫婦の所得合計が730万円未満”という条件がつけられています。
また、今までは対象年齢に制限はありませんでしたが、2016年度から対象年齢が“43歳未満”となります。

いかがでしたか。
不妊治療について漠然としたイメージしか持っていなかった方は、少し具体的になったのでは?
不妊の原因は、女性・男性のどちらにあるのか、検査をしてみないと分かりません。そして、妊娠は男女両方の協力で成立するものです。不妊治療の検査を受ける際は、夫婦でよく話し合い、夫婦一緒に受診するようにしましょう。



引用元:
えッ…○年で該当するの!? 知らないと慌てることになる「不妊治療」の基礎知識とは? (アメーバニュース)