近年、乳幼児が抱える問題として取り上げられることが多い鉄欠乏症。
なんと、乳幼児の10人に1人に鉄分不足の傾向があると言われています。放置しておくと、発達に影響を与えるという怖い話も……。赤ちゃんの心や体を健やかに育てるためにも、鉄分についてチェックしておきましょう。
■鉄が足りないと何が起こる?
鉄は、血中に含まれるヘモグロビンの主成分です。ヘモグロビンは脳や体全体に酸素を運ぶ働きをしていますが、鉄が不足すると十分に酸素が行きわたらない状態になってしまいます。これが鉄欠乏性の貧血と言われる状態です。
極度の貧血状態が3ヶ月以上続くと、体の成長や、運動能力、精神面(集中力など)の発達に遅れが見られることがわかっています。
鉄欠乏性貧血は鉄剤を投与して治療しますが、貧血の期間が長い場合は発達の遅れを取り戻せない可能性も指摘されているのです。
■鉄分不足のサイン
鉄欠乏性貧血の症状は、疲れやすい、運動するとすぐ息切れする、無気力、イライラ、集中力がない……など。小さなお子さんにとっては自覚症状としてわかりづらいことばかりなので、親が注意して様子を観察してあげたいですね。
気になることがあれば医師に相談し、血液検査をしてもらいましょう。自己判断でサプリメントを飲ませたりすると、正しい診断ができなくなる恐れがありますので止めましょう。
■生後6ヶ月〜3歳までは鉄分不足に注意!
赤ちゃんはお腹の中にいる間、体内に鉄分を取り入れ蓄積しています。生まれてからは、さらに母乳や粉ミルクで鉄分を補います。この期間は、鉄不足の心配はほとんどありません。
しかし、生後6ヶ月を過ぎると体内に蓄積された鉄分が少なくなってきます。どんどん成長する時期でもあるため、母乳に含まれる栄養分では足りなくなるのです。
鉄分不足を予防するという観点から見れば、6ヶ月以降は離乳食で鉄分を補うことが必要です。食事量をしっかり摂れるようになる3歳頃までは、食事の内容に注意しましょう。
母乳を飲ませている間は、お母さんの食事内容にも気をつけなければなりません。産後の体型戻しのためにダイエットをする方もいるようですが、鉄分を意識したバランスよい食生活を送りたいものです。
■鉄を多く含んだ食材とは
赤身肉、レバー
卵の黄身
青魚、うなぎ、煮干し
あさり、しじみなどの貝類
こんぶ、ひじきなどの海藻類
小松菜、ほうれん草などの緑黄色野菜
納豆などの大豆製品
鉄分を多く含むのは、以上のような食品です。離乳食にとり入れづらい食材は、ベビーフードを利用してもいいですね。
鉄分は、単独で体内に取り入れにくい栄養素であり、ビタミンCや亜鉛の助けが必要です。鉄分摂取を意識した食事では、生野菜やフルーツを一緒に食べるように心がけましょう。
■牛乳とフォローアップミルク
母乳をやめた後、牛乳を飲ませる方もいらっしゃいますが、与え方には注意が必要。
栄養豊富な牛乳ですが、鉄分はあまり含まれていないのです。さらに、大量に牛乳を飲むと、摂取されたカルシウムが鉄分の吸収を阻害すること、腸管から微量の出血が起こることなどが知られています。
1歳までは飲み物としての牛乳は与えず、1歳の誕生日を過ぎた後も1日500mlまでに控えるのが理想的です。
フォローアップミルクは、赤ちゃんでも消化しやすく腸に負担を掛けない、鉄分が添加されているなど、牛乳の欠点を補うために作られた飲み物です。
離乳食が3回食となる生後9ヶ月ごろから取り入れられます。離乳食だけではきちんと摂取できているか心配な鉄分をしっかり摂ることができます。
鉄分は、長期に渡り不足すれば赤ちゃんの発達に影響を与えることもあります。
生後6ヶ月以降は体内の鉄分量が急激に低下するため、離乳食を進め、段階に応じて鉄分を多く含む食材を取り入れていきましょう。
病院で鉄欠乏症が見つかれば鉄剤を用いて治療しますが、食生活が改善されなければまた貧血を繰り返します。
食事内容を見直し、鉄分豊富な食生活を継続的に送れるように気を付けたいですね。
引用元:
発達に悪影響も?!赤ちゃんの鉄分不足に注意!(ママスタセレクト)