糖尿病ではない女性が妊娠中に血糖値が高くなったり、初めて高血糖値が発見されたりした場合、「妊娠糖尿病」と呼ばれるが、マグネシウムを補充するとこの症状が改善され、赤ちゃんにも良い影響があるようだ。
酸化マグネシウム250mg
イランのカシャーン医科大学を含む研究グループが、米国栄養学会が発行する臨床栄養学分野の専門誌アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリションのオンライン版で2015年5月27日に報告した。
マグネシウムは体内で酵素の働きを助け、炭水化物(糖質)、脂質、タンパク質の代謝に関わるミネラルだ。
研究グループは、妊娠糖尿病の女性70人を対象として、半数ずつに酸化マグネシウム250mgまたはニセ薬(プラセボ)を6週間取ってもらい、6週間の前後で空腹時の血糖値を比較した。
中性脂肪値にも効果
その結果、血中マグネシウム濃度の変化は両グループで同様だったが、空腹時の血糖値は、ニセ薬グループが平均約2mg/dL増加したのに対して、マグネシウムを補充したグループは平均約10mg/dL減少していた。
インスリンは出ているのに働きが悪い「インスリン抵抗性」を表す「HOMA-R値(高いほど働きが悪い)」も、ニセ薬グループが平均1.4増加したのに対して、マグネシウムを補充したグループは平均0.5減少した。
血中の中性脂肪値も、ニセ薬グループが平均約40mg/dL増加したのに対して、マグネシウムを補充したグループは平均約2mg/dLの増加だった。
赤ちゃんの黄疸も減った
マグネシウムを補充したグループでは、赤ちゃんの黄疸(ニセ薬が約30%だったのに対してマグネシウムだと約9%)と入院(同約27%に対して約6%)の割合も少なかった。
妊娠糖尿病の場合にマグネシウムを補充すると、妊婦の糖代謝と赤ちゃんの健康に有益と思われる。
マグネシウムはナッツ類や海藻に豊富となる。体力の強化につながるという報告もあった(マグネシウム補給は体力強化に効果、ピーナッツや海草に豊富を参照)。食べすぎは良くはないが、医者と相談もしながら食べてみるとよい可能性はありそうだ。
引用元:
マグネシウムが妊娠中に利益多い、妊娠糖尿病も防ぐ、ナッツや海藻などに豊富(Medエッジ)