病院内の助産師の実践能力を高め、妊産婦のケアの向上などにつなげようと、日本看護協会(日看協)と助産関連団体でつくる「日本助産実践能力推進協議会」は、8月から助産師の能力を認証する制度を始める。【松村秀士】
助産師の実践能力をめぐっては、免許取得後に実力を判断する統一的な試験がないことなどから、客観的に能力を判断する基準を要望する声が出ていたほか、産科医の不足を補う観点から、自立して助産ができる能力が求められていた。
こうした状況を踏まえ、同協議会は計画的に助産師の能力向上を図り、その能力を第三者に示すことが不可欠と判断。能力が一定の水準に達しているかどうかを評価する「助産実践能力習熟段階(クリニカルラダー)レベルIII認証制度」を創設することを決めた。
認証を行う第三者機関の日本助産評価機構は、「倫理的感応力」「マタニティケア能力」「専門的自律能力」の3つの観点から、院内助産で自立してケアが行えるレベルまで達しているかどうかなどを判断する。
助産師がレベルIIIの認証を得るには、▽妊婦健康診査200例以上▽分娩介助100例以上▽新生児健康診査100例以上▽分娩期のモニタリングに関する研修の修了▽出血時対応に関する研修の修了―などをクリアすることが条件だ。
日看協の担当者は、「この認証制度によって、看護管理者が部署の助産師の実践能力を把握することで、効果的な人材の活用につながる可能性がある」と指摘。助産師にとっても自身の現状や技術を把握することにより、新たな課題への挑戦につながることが期待できるという。
引用元:
助産師の実践能力を認証、8月から制度開始- 日看協などの協議会、院内での“自立”判断 (キャリアブレイン)