妊娠中の糖尿病を判定するときに、血糖値の指標であるHbA1c(へもぐろびんえーわんしー)が5.9%以上だと、子どもの先天異常や難産などのリスクが高まるという結果が出ている。

 糖尿病のある女性を全て特定し、妊娠結果が有害なものとなるリスクが増加しているグループも特定できるという報告が出ている。やや前の報告だが、知っておきたい結果だ。

1万6000人の妊婦を調査
 ニュージーランドの研究グループが、米国糖尿病学会が発行するダイアベーツケア誌2014年11月号で報告しているもの。

 2008年〜2010年に、ニュージーランドのクライストチャーチで調査が行われた。約1万6000人の妊婦を対象に、最初の出産の前に、妊娠47日目を中心とした時点でHbA1cの値を検査した。

 このうち4201人を調べたところ、974人の妊婦が妊娠早期の時点で糖尿病を診断するための「経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)」を受けていた。糖を口にしてからの血糖値の変化を調べて、調整力から糖尿病の可能性を判断するものだ。

 このOGTTの結果と照らし合わせて、HbA1cから妊娠糖尿病を判定する基準を検討している。

検査が容易でぜひ参考に
 結果として、HbA1cが5.9%以上という基準値にしたところ、糖尿病になっていた15人を全て見つけ出すことができた。妊娠20週以前の妊娠糖尿病は98.4%の確率で捉えることができた。

 約1万6000人全体の妊婦を対象に検証すると、HbA1cが5.9%〜6.4%の女性については、5.9%未満の女性に比べて問題も起こりやすくなっていた。

 子どもが重度の先天異常の危険度が2.67倍になっていた。さらに、血圧が上がったり尿にタンパク質が漏れ出てきたりする「妊娠高血圧腎症」も2.42倍。肩の部分がかかって出産が難航する「肩甲難産」も2.47倍。妊娠22週以降に赤ちゃんが亡くなる「周産期死亡」も3.96倍になっていた。

 HbA1cを測るのは簡単。経口ブドウ負荷試験で判定する以前に、糖尿病の可能性を知るために参考にすると良いのだろう。

 妊娠を考えるときには大切になりそうだ。



引用元:
妊娠早々血糖値の指標HbA1cは5.9%以上で要注意、1万6000人を対象に検証(Medエッジ)