日本ではジェネリックだと1錠10円程度で販売されている糖尿病薬「ブホルミン」が乳がん発症の初期段階で有効である可能性が浮上している。
非糖尿病患者で効果があるか
米国コロラド州立大学を中心とした研究グループが、がんの予防分野の国際誌であるキャンサー・プリベンション・リサーチ誌で2015年3月24日に報告した。
ビグアナイド系の糖尿病薬であるメトホルミンは、がん予防の効果が示されている(「1回30円」の薬に知られざるがん治療効果を発見、岡山大学の慧眼)。非糖尿病患者においても効果が期待できるかどうかは分からない。
研究グループは、1-メチル-1-ニトロソウレア誘発性の乳がんの初期段階にあるネズミを対象として、ビグアナイド系薬剤であるメトホルミン、ブホルミン、フェンホルミンの効果を検証した。
薬を飲むネズミと飲まないネズミを比べている。薬の濃度を血液、肝臓、骨格筋、内臓脂肪、乳腺、乳がんで測定している。
ブホルミンはシグナル伝達経路をかく乱
比較対照となったグループと比べると、ブホルミンを飲んでいたネズミでがん発症率を低下させていた。一方でメトホルミンとフェンホルミンは統計学的に意味のある差は出なかった。
ブホルミンは空腹時血漿中の血糖値やインスリンを変化させなかった。乳がん内では、ブホルミンによる治療はエネルギーの過不足を検知するための信号伝達をかく乱していると突き止めることができた。
今回は動物実験にとどまるものの、今後の検証次第では1日せいぜい20円から60円ほどの薬であるブホルミンが乳がんに対抗する力を強めるものとして注目されるかもしれない。
引用元:
糖尿病薬「ブホルミン」が乳がんに効果か、米国コロラド州立大学が報告(Medエッジ)