県は12日、平成27年度当初予算案を発表した。一般会計総額は1兆8289億9800万円で、今年度当初比で5・7%増加し、10年度の約1兆9千億円に次ぐ過去2番目の規模となる。国の緊急経済対策に伴う26年度補正予算案も併せて編成し、産業振興策の継続に加え、超少子高齢社会を見据えた社会保障政策を重点的に展開。第3子以降の保育料無償化や、男性の不妊治療費助成などを盛り込んだ。19日開会の2月定例議会に提出される。
保育料無償化制度は、26年度補正で2億2100万円を計上。市町村も県と同額を負担することで全県的に無償化を実現する。国の現行制度では3人の子供が同時に保育所に通っていなければ対象から外れるが、県は第1、2子が就学している場合も補助。保育料は0〜2歳児で月平均2万5千円を超えており、満3歳未満の第3子以降約2500人が対象になる見込み。
保育所の待機児童対策としては、認可保育所や認定こども園などの整備で受け入れ枠を6千人拡大する。
男性不妊治療への助成は、保険適用外で治療費が20万〜50万円程度必要になる「無精子症などへの精子採取術」が対象。10万円を上限に約400件の適用を見込み、26年度補正で4千万円を計上した。少子化に歯止めをかけるほか、制度導入で男性不妊への理解を普及させる狙いがある。
一方、高齢化対策では、団塊世代が75歳以上の後期高齢者となる37年に向け、県内全域15カ所に在宅医療連携拠点を整備する。27年度予算で3億6100万円を計上。28年度にも15カ所を整備し、連携する全30郡市医師会ごとに運営する。
拠点では、ケアマネジャー資格を持つ看護師が高齢者や家族の相談に乗るほか、医師や看護師、薬剤師、歯科医師などの地域医療をつなぎ、チーム往診で高齢者を支える。
後期高齢者は22年の約58万9千人から37年には約117万7千人になると推計され、2倍の伸び率は全国で最も高い。医療ニーズの増加対策も踏まえ、在宅医療体制の充実が急務と判断した。
□
平成27年度予算案の主な新規事業
【通商産業政策の地方分権化】
■ベトナム進出希望の中小企業へのレンタル工場提供 1400万円
■ハローワーク情報を活用した就職相談窓口のない市町村への窓口開設支援 700万円
■離職した介護職員の復職支援 700万円
■エコタウンの新モデル市町村の募集・選定や既存地区のスマートハウス化 1億4600万円
■燃料電池車(FCV)の購入で100万円(100台)を助成など 2億3000万円
■堤防へメガソーラー設置の検証 2100万円
【超少子高齢社会に向けた政策】
■婚活イベント支援など 600万円
■男性不妊治療費10万円を助成 (26年度補正)4000万円
■第3子以降の3歳未満保育料を半額に軽減 (同)2億2100万円
■多子世帯への中古住宅取得やリフォーム支援、県営住宅の改修
7600万円
【スポーツによる地域振興】
■東京五輪に向けた埼玉スタジアムの大規模修繕の前倒し 10億9100万円
■ラグビーワールドカップに向けた熊谷ラグビー場の改修など開催準備 4億3600万円
【その他】
■在宅医療の相談など患者支援を行う連携拠点の整備 3億6100万円
■防災拠点などへ太陽光発電と蓄電池の設置 14億2900万円
..
引用元:
【27年度埼玉県当初予算案】一般会計1兆8290億円 第3子から保育料無償化(産経ニュース)