日本で1年間に生殖医療技術を使った不妊治療で生まれる子どもの人数は、およそ3万人。
そんな子どもや親には朗報になりそうだ。
不妊治療やなかなか妊娠できない低受胎が子どもの発達に影響を与えているのではないかという心配をする人も多いが、それらには関連がないことが確認された。
産科婦人科の国際誌で報告
デンマークのオーフス大学公衆衛生学部の研究グループが、産科婦人科学の国際誌BJOGの2014年12月号に報告した。
研究グループは、2003年から2008年までデンマーク全国の1782人の5歳児を対象にして分析をしている。
親の教育レベル、母親の知能、年齢、出産歴、BMI、妊娠中の喫煙、妊娠中のアルコール摂取などとの関係を調査。
その上で、 子どもの知能、注意力、実行機能を検証した。知能テストには、就学前の子ども用のウェクスラー式知能検査改訂版が用いられた。
自然妊娠と差はない
その結果、妊娠のための生殖医療の影響はなかった。
自然妊娠によって生まれた子どもと不妊治療によって生まれた子ども、妊娠までに12カ月以上かかった低受胎の親から生まれた子どもの間での差を見たところ、知能、注意力、実行機能のいずれも統計的な差がないと確認された。
生殖医療を利用する母親はさらに増えると見られるだけに意味のある結果。
むしろ妊娠中のたばこや肥満の影響を指摘する研究は目立っている(妊娠中たばこ、子どものADHDは1.4倍を参照)。生活習慣にこそ気を払う必要がありそうだ。
引用元:
不妊治療は子どもの発達障害と関係しない、デンマークの研究グループが確認(Medエッジ)